2011年6月18日土曜日

日本の食料自給率は思ったより高いか

日本の食料の自給率が40%でヤバイ、とか色々お国は宣伝していて、実際そうだと思い込んでいる人も多い。

ワタクシもちょっと前までは興味なかったのでそうなんだ、と漠然と思っていたんだが、よくよく調べると、これが実におかしな数字だということがわかってきた。

「カロリーベースで40%」というのである。
カロリーベースの問題点を一部挙げるだけでも、

■1:畜産物は国産でも、飼料を自給している部分しかカロリーベースの自給率の分子には含まれていなかったりする。
■2:食品工場やスーパー・コンビニ等で廃棄される分も分母に含まれちゃったりする。
■3:統計できない農家、家庭菜園等は計算に入っていない。

とかもう、めちゃくちゃですね。また、カロリーベースで計算するのは日本くらいなもので、世界に例を見ないくらいなのだ。日本が最先端を行っているから日本しかやっていない・・・のであれば、みんな真似しそうなもんだが、真似していないところを見ると「無意味だから、カロリーベースの自給率なんて記録も計算もしていない」という事がほとんどなんじゃないかと思う。

それに、上記のような例外事項が色々あるので、「自給率の数字なんて、国の都合で色々書き換えることができる」ってことだ。例えば、廃棄分をのぞいた摂取カロリーで計算しなおすと、現時点でも55%前後は行っていると言うデータもある。
で、カロリーベース以外に自給率を知る基準として「生産高ベース」というのがあるんだが、これは平成20年の時点で65%。
もしこれに、先に書いた3の「統計できない分」が一体どれくらいかわからないが、少なく見積もって、仮に5%として加算すると、日本の自給率は70%に達する可能性もありうるというわけで、全然心配ないなじゃいか、と思ったりする。(下手すれば80%に限りなく近づく可能性も?)

それだのに、国(農林水産省)はあくまでカロリーベースの自給率発表にこだわり、国民に対して危機感を煽っている。これは一体なぜか?これはまたいずれ調べてみたいと思うが、ほぼ確実に、政治的に情報操作して国民を煽動するよからぬ思惑が隠れているんじゃないか?

でなければ、上記に書いたようなとても不確か曖昧な基準で、しかも面倒な計算方法でわざわざカロリーベースで計算する理由が他に見あたらないんじゃないか、と思う。

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