2011年5月24日火曜日

もんじゅ 命がけの回収作業。日本終わるか否か?

さらっとニュースに書かれているが、こいつも恐ろしい話だな。

落下装置回収へ、作業開始=あす「もんじゅ」で-原子力機構
 日本原子力研究開発機構は23日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で昨年8月、燃料交換に使う装置が撤去作業中に落下したトラブルで、24日に装置の回収に向けた作業に着手することを明らかにした。
 装置の引き抜きに必要な仮設器具の設置などを行い、経済産業省原子力安全・保安院の確認を得た上で6月中旬にも引き抜く。秋ごろの復旧を目指すとしている。(2011/05/23-13:33)

「2011年2月14日、装置を現場で担当する燃料環境課長が福井県敦賀市の山中で自殺し、遺体で発見された」んだそうで、生涯を自ら終えねばならなかったほど、事態の深刻度合いがわかるというもので、心から冥福を祈りつつも、この事実が指し示している事を冷静に考えねばならないだろう。

てか、もっと歴史を遡れば
1995年12月8日に発生したもんじゅのナトリウム漏洩火災事故において、事故現場の様子を撮影したビデオの一部を隠したことが発覚した。管理者である動燃と科学技術庁の信用は失墜し、情報隠蔽体質をマスコミが取り上げる。
1996年1月13日午前6時10分、当時ビデオ隠しの特命内部調査員に任命されマスコミの矢面に立たされていた西村成生・動燃総務部次長の自殺死体(警察発表)が発見された。この自殺後、マスコミの追及は終息する。
西村の遺族は、彼の死が他殺によるものとして警察に告発している。

ってあるように、軽水炉型の原発以上に、もんじゅの闇は深そうである。

「日本の終わり?」

福島と違って、冷却に水ではなく、ナトリウムを使っているわけだが、空気にふれると燃えて、水にふれると爆発するシロモノだ。福島みたいに放水車で水ぶっかけてなんとかする、なんて芸当はできないどころか、一気に大爆発だ。

んで、核燃料もウランではなく、プルトニウムで、毒性も非常に高いとも言われているが、状態によってその毒性が異なるそうだ。んで、一般に核兵器で使われるのはウラニウム239Puなんだそうで、何がどの状態でどのように作用するのか、素人のオイラにゃ皆目見当もつかないんだが、どっちにしても、想像を絶する非常事態が発生することだけは予測できる。

と、資料を調べてみたら、ここにもんじゅの運転再開反対派の記事があったが、239が98%だそうだ。ひょえー。
http://cnic.jp/modules/news/index.php?storytopic=14

智慧を象徴するといわれる文殊菩薩にちなんでつけられたもんじゅだが、反面、「その挙動にいまだ未解明なところがある」んだそうで、知恵の象徴どころか、破滅の象徴になりつつあるこの頃だ。

そんなもんじゅ様。落下してひっかかっている装置の回収に失敗したアカツキには、想像もできない日本の暗い未来が確定なんだが、それだけは阻止しなければならない・・・と意気込んだところで、我々素人にはどーしようもない無力感でいっぱいなわけで嫌になっちゃう。

なにせ、福島の原発の影響もさらに広がっているし、収束もしていない中だ。

ところで、なぜメディアはこの事をもっと大々的に報じないのか?と最初は思ったが、ワタクシが上記に感じたとおり、何もできない、対策のしようがないのだ。対策チームの成功を祈るしか無い、という現実。
それ以外には、唯一は国外に逃げる事だけなんだが、逃げる決心をするまでに至るようなリアルが何も感じられないのも事実。

この世の終わりの可能性をを叫んでみて、いたずらに混乱を招くよりは、ただ静かに自体を見守って結果を受け入れるしかないのかね。

というわけで、今日も様子を見守ろう。何か情報がわかったらお知らせする。

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